【診断付き】クリニックのSEO対策完全マニュアル!上位表示するための施策5選

「SEO対策をしてるけど成果が出ない…」
「サイトを検索しても表示されない…」
そんな悩みをお持ちのクリニック経営者の方へ。
今や患者の多くは、「〇〇駅 内科」などとGoogleで検索してクリニックを探します。その際に自院のホームページが検索上位に表示されなければ、そもそも存在に気づかれないのです。
そこで重要になるのがSEO対策(検索エンジン最適化)。自院のホームページを検索上位に表示させ、安定した新患獲得を実現するための基盤です。
本記事では、
- クリニックにSEOが必要な理由
- SEO対策すべきかどうかの診断
- 上位表示を目指す具体的な5つの方法
を実践的に解説します。
「集患を強化したい」「広告に頼りたくない」とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
クリニックにSEOが必要な理由
現在、多くの患者は「〇〇駅 内科」「△△市 皮膚科」などのキーワードでGoogle検索を行い、通院先を決めています。
特に都市部では検索結果に表示されない=“存在しない”も同然であり、SEO対策をしているかどうかが、集患の成果を大きく左右します。
ここでは、クリニックにとってSEO対策が必要な2つの理由を紹介します。
①広告費の削減につながるから
クリニックの集患施策として、Google広告やMeta広告を利用している医院も多いでしょう。
確かに短期的な効果は見込めますが、毎月数万円〜十数万円の広告費が継続的にかかるうえ、掲載をやめた瞬間に流入が止まってしまうという大きな課題があります。
一方、SEO対策は一度上位表示されれば、追加の広告費をかけずに継続的なアクセスが見込めるのが最大のメリットです。たとえば「〇〇駅 内科」などの地域名キーワードで1位を取れれば、Google広告を出さなくても自然検索から毎月安定した流入が得られます。

さらに、広告は広告であることがユーザーに明確に表示されるため、自然検索と比較してクリック率が低い傾向にあります。
その点、SEOで上位表示されたページは「信頼できる医院」として受け取られやすいという利点もあります。
中長期的な視点で見ると、SEOは広告費を抑えつつ信頼性の高い集患導線をつくる有効な施策と言えるでしょう。
②MEO対策で上位表示につながるから
クリニックを探す患者の多くは、Googleで「〇〇駅 内科」「△△市 皮膚科」と検索し検索結果の上部に表示されるGoogleマップ(MEO枠)とホームページの両方を見比べています。
このとき、MEOに表示される情報(口コミ・写真・診療時間など)と、ホームページの情報が連動して充実している医院は、ユーザーの信頼を得やすくなります。

実は、MEOとSEOは別物ではなくウェブサイトの内容や評価(SEOの状態)がMEOの表示順位にも影響することが、ローカルSEO専門機関「Whitespark」の調査でも明らかになっています。
Your website still plays a vital role in your local search visibility. Strong SEO on your landing pages helps reinforce your GBP (Google Business Profile) relevance.
引用:Whitespark
つまり、SEO対策をすることで、MEOでも上位に表示されやすくなる=相乗効果が期待できるのです。
さらに、検索結果の1ページ目にMEOとホームページの両方が表示されることで、検索画面上の“面積”を広く取り、クリック率が上がるというメリットもあります。
広告に頼らず、自然に患者に見つけてもらうには、SEOとMEOの両輪での対策が不可欠といえるでしょう。
【診断】あなたは本当にSEO対策すべき?
「とりあえず、うちもSEOをやった方がいいのかな…」と考えていませんか?
もちろんSEOはクリニックの集客にとって強力な手段ですが、実は 「誰でも、今すぐ必要」 というわけではありません。院の状況や集客の課題によって優先すべき対策は変わってきます。
まずは以下の画像を参考に診断をしてみてください。

この診断を通して、今の優先課題がSEOなのかそれとも別の集客方法を優先すべきなのかが一目でわかります。
とはいっても上記だけだと判断できないかもしれないので、以下の観点を参考にしてみてください。
①出店しているエリアの月間検索数は?
SEO対策を本気で取り組む前に、絶対に確認しておきたいのが「そのエリアで実際に検索されている数」です。
地域名+診療科目のキーワードでどれだけの人が毎月検索しているかを調べなければ、そもそも見込み患者がいるのかも分かりません。検索数が少ないキーワードでSEO対策をしても、どれだけ上位表示しても意味がないということもありえます。
なので以下のツールを活用してまずはキーワードの検索数を調べてみましょう。
この中でも初心者におすすめなのは「キーワード候補調査ツール」です。
クリニック業界で重要なキーワードは以下の通り。
- 地域名×クリニック
- 地域名×診療科名
上記を参考にキーワード候補調査ツールにアクセスをして、「自エリア×サービス名」を入力して検索をしてみてください。

検索をしてみると以下の画像のように月間検索数が表示されると思います。

▼渋谷 クリニックで月間検索数を調査すると、、、
キーワード候補 | 月間検索数 | 競合度 |
---|---|---|
渋谷 my メディカル クリニック | 14800 | 低い |
渋谷 コア クリニック | 5400 | 低い |
渋谷 クリニック | 4400 | 低い |
渋谷 婦人 科 | 2900 | 普通 |
渋谷 レディース クリニック | 2900 | 普通 |
渋谷 イースト クリニック | 2900 | 低い |
渋谷 ウエスト ヒルズ クリニック | 2400 | 低い |
渋谷 メディカル クリニック | 1900 | 低い |
渋谷 ウェルネス ト クリニック 内科 産婦 人 科 | 1900 | 低い |
渋谷 病院 | 1600 | 普通 |
渋谷 健康 診断 | 1600 | 普通 |
渋谷 皮膚 科 クリニック | 1000 | 普通 |
渋谷 済 生 クリニック | 880 | 低い |
渋谷 ヒラ ハタ クリニック | 880 | 低い |
渋谷 リーフ クリニック | 720 | 低い |
渋谷 ウェルネス ト クリニック | 720 | 低い |
渋谷 サンクス クリニック | 590 | 低い |
渋谷 マイ メディカル | 480 | 低い |
渋谷 皮膚 科 おすすめ | 390 | 普通 |
渋谷 眼科 おすすめ | 390 | 低い |
渋谷 おお しま 皮膚 科 口コミ | 390 | 低い |
渋谷 aga | 390 | 普通 |
渋谷 内科 おすすめ | 320 | 普通 |
渋谷 イースト クリニック 予約 | 320 | 低い |
渋谷 婦人 科 女医 | 260 | 普通 |
渋谷 皮膚 科 女医 | 260 | 低い |
渋谷 ステーション クリニック | 260 | 低い |
渋谷 西島 クリニック | 210 | 低い |
渋谷 笹塚 hd クリニック | 210 | 低い |
渋谷 区 皮膚 科 おすすめ | 210 | 普通 |
渋谷 国際 皮膚 科 | 170 | 低い |
渋谷 区 婦人 科 | 170 | 低い |
渋谷 外科 | 170 | 低い |
渋谷 皮膚 科 受付 時間 | 140 | 低い |
渋谷 性病 科 | 140 | 普通 |
渋谷 区 人間ドック | 140 | 低い |
渋谷 クリニック フォア | 140 | 普通 |
渋谷 皮膚 科 夜 | 110 | 普通 |
渋谷 皮膚 科 日曜日 | 110 | 高い |
渋谷 プライム クリニック | 110 | 低い |
渋谷 クリニック 新橋 | 110 | 低い |
渋谷 カラダ クリニック | 110 | 低い |
上記の調査結果をGoogleスプレッドシートに記載をしておきます。
下記Googleスプレッドシートでは「Googleキーワードプランナー」「キーワード候補調査ツール」「エイチレフス」「再検索キーワード」を活用して調査をしております。

このように、実際に検索されているキーワードを把握することで、今この地域でどんなニーズがあるのか競合とどう差別化すべきかのヒントが得られます。
ここからが本題ですが、エリア×サービス名で月間検索数50を下回る場合はSEO対策を後回しにしたほうがいいです。というのも検索数が月50回以下しかないキーワードは、1日あたり1〜2人程度しか検索していない計算。
さらに来院につながる割合を考えるとSEO施策としては効率が悪くなるからです。
🧮月間検索数の目安と判断基準
月間検索数 | 対策の優先度 | コメント |
---|---|---|
0〜50回 | 慎重に検討 | 効率が悪いため基本は他施策優先 |
51〜100回 | 状況次第 | 競合が少なければ狙う価値あり |
101〜500回 | 対策価値あり | 安定集患に有効。本格対策も検討 |
501回以上 | 本格対策推奨 | 競合多めだが検索需要が大きい |
もちろん、検索数が少ないからといってそのキーワードを完全に無視すべきというわけではありません。たとえば「駅名+専門診療科」などのニッチキーワードで、明確な来院意図(=今すぐ患者)がある場合は、少数でも高確率で問い合わせや予約につながるケースもあります。
まとめると、SEO対策を始める前には「検索数」と「検索意図」の両方を見極めることが重要です。
とはいえ、
・自分のエリアはSEOをやる価値があるのか?
・競合と比べて勝算があるのか?
といった判断は、調べ慣れていないと意外と難しいものです。
もし迷ったら、下記の無料相談からお気軽にご相談ください。あなたの地域や診療科目に合わせて、最適なSEO戦略をご提案いたします。
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②SEO対策にかけられる時間と予算は?
SEO対策は時間をかければ無料でできるものですが、実際には「時間か、お金か、またはその両方が必要」な取り組みです。
たとえば、
- 「スタッフにWebの知識がない」
- 「日中は診療で手が回らない」
- 「SNSやGoogleマップ対応で手一杯」
といったケースでは自力でSEOをやるのはまず難しいでしょう。
SEO対策を実施する場合は最低でも3カ月以上の期間と、月10万円以上の予算を見込む必要があります。
まずは時間についてなのですが、公式では以下のように記載されております。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
引用:Google検索セントラル
SEOで成果を出すには、以下のような継続的な作業が必要です
- 診療科目ごとのキーワード調査
- 地域名と診療内容を意識したページ構成
- 定期的なブログ更新やFAQページの整備
- サイトの表示速度・スマホ対応・内部リンクの調整
- 検索順位の計測と改善
これらを院内で行うには、週5〜10時間程度の作業リソースが必要になることもあります。
時間が取れない場合は、外部のSEO会社やWeb制作会社に依頼するという選択肢もありますが、費用は月5〜15万円程度が一般的です。
SEO対策にかける予算についてですが自力で対応するなら費用はかかりません。とはいえ、多くのクリニックでは院長自身がSEOを継続的に運用するのは現実的ではなく、外部に委託するケースがほとんどです。
一般的な相場としては、月額10万円〜15万円以上が目安です(※記事制作や順位レポート、改善提案を含む)。
下記のような調査データも公開されています。

ご覧の通りSEOは一度やって終わりではなく継続運用が前提となるため、人件費・記事制作費・技術支援など一定の予算を見込む必要があります。
「うちは実際どの程度の費用で成果が出るのか?」
と気になる方は、まずはお気軽に初回無料相談をご利用ください。
エリア・診療科目・競合の状況を踏まえて、適切な戦略と費用感を個別にご提案いたします。
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③競合状況を把握しているか?
SEO対策を始める前に、必ず確認しておくべきなのが「自院のホームページが、どれだけ競争の激しい検索結果に挑もうとしているのか」という点です。
一度あなたが渋谷駅周辺で以下のようなクリニックを出店しているとして、シミュレーションをしてみましょう。
- 渋谷駅徒歩3分
- 美容皮膚科・医療脱毛に特化
- 20〜30代女性が主なターゲット
- スタッフは女性中心
- SNSやLINEで集客予定
では上記のようなクリニックが渋谷にどのくらいあるのかを調べてみます。
渋谷 美容皮膚科クリニックで検索
渋谷 医療脱毛クリニックで検索
実際に「渋谷 内科」「池袋 皮膚科」などでGoogleやマップで検索をしてみるとわかるのですが、かなり競合がいることが分かります。
GeminiのDeepResearchで調べてみた結果が以下のようになりました。
- 東京美専クリニック
- 品川スキンクリニック 渋谷院
- 渋谷内科・スキンケアクリニック
- emiスキンクリニック松濤
- レジーナクリニック 渋谷院
- ルシアクリニック 渋谷院
- ブランクリニック 渋谷院
- エミナルクリニック 渋谷院
- 渋谷美容外科クリニック 渋谷院
- ANGIE CLINIC
- 渋谷あおぞらクリニック
- アークスキンクリニック
- 渋谷フェミークリニック
- 明治通りクリニック
- 渋谷国際皮膚科医院
- アクアライズクリニック
大手が多いですよね。検索結果の上位がこうした大手サイトばかりで占められている場合、個人経営のクリニックがその中に割って入るのは簡単ではありません。
これはつまり、SEOで上位を狙うには何と戦っているのかを事前に把握し戦略を立てる必要があるということです。
🧭 「競合状況チェック表」
上位サイトの傾向 | 競合の強さ | SEO優先度 | 一言コメント |
---|---|---|---|
個人クリニックが多い | 弱い | 高い | 今すぐ始めたい |
ポータルサイトが多い | 中 | 中 | 差別化が必要 |
比較・まとめメディアが多い | やや強い | 中〜低 | MEOとの併用がおすすめ |
大手クリニック・法人が多い | 強い | 低い | SEO単独では厳しい |
ポータル・大手・で独占されている | 非常に強い | 非推奨 | 他施策に注力すべき |
上記のように、地域によってSEO対策をすべきなのかがかなり変わってきます。
「同じ地域にクリニックがある=競合」ではなく、検索上で誰と戦うのかを見極めることこそがSEO成功の第一歩です。
クリニックがSEO対策で上位表示するための施策5選
SEO対策というと「ブログを更新すればいいんでしょ?」と思われがちですが、実際にはそれだけでは検索順位は上がりません。
SEOには大きく分けて以下のような多面的な対策が必要です。

- キーワードの選定と検索意図の把握
- タイトル・見出し(hタグ)の最適化
- ページ構成とコンテンツライティング
- 競合サイトとの比較分析
- サイト構造や内部リンクの最適化
- モバイル対応・表示速度の改善
- 外部サイトからの被リンク獲得
- 定期的な順位チェックと改善対応 など…
ご覧のように、SEOは「書いて終わり」ではなく、設計・改善・外部対策まで含めた総合的な取り組みです。
特に医療業界はYMYL(Your Money or Your Life)領域にあたるため、Googleの評価基準が他業種よりも厳しく、専門性・信頼性のある構成が求められます。
すべての施策を一度に完璧にやろうとすると時間もコストもかかってしまいますので、このあと紹介する5つの施策をベースに、検索で選ばれるクリニックの土台づくりを進めていきましょう。
①エリアを狙ったキーワード戦略
まずは、「来院につながるキーワード」とは何か?を正しく理解することから始めましょう。
以下の4つのキーワードのうち、実際に患者からの問い合わせにつながりやすいものはどれだと思いますか?
- ニキビ 改善 方法
- 皮膚科 初診 服装
- 渋谷 皮膚科
- シミ治療 種類 比較
正解は、「渋谷 皮膚科」です。
なぜなら、このキーワードで検索している人は、すでに渋谷周辺で皮膚科を探している今すぐ患者である可能性が高いためです。このような「地域名+診療科名」というキーワードは、SEO対策において最も成果につながりやすい集患キーワードの代表格です。
一方で、「ニキビ 改善 方法」や「治療法の違い」などは、まだ情報収集段階の検索者が多くすぐに予約や問い合わせに結びつくとは限りません。

🔍 まずは「月間検索数」を調べてみよう
検索されていないキーワードをどれだけ対策しても、誰にも届きません。
必ず事前に検索需要を調査した上で対策すべきキーワードを絞り込むことが大切です。
使用するツールはいくつかありますが、まずは以下をブックマークしておくのがおすすめです。
今回はサクッと調査が出来る「キーワード候補ツール」と「再検索キーワード調査ツール」 を使います。
まずはキーワード候補調査ツールにアクセスをして、「自エリア×サービス名」を入力して検索をしてみてください。

検索をしてみると以下の画像のように月間検索数が表示されると思います。

上記の調査結果を先程と同じようにGoogleスプレッドシートに記載をしておきます。
下記Googleスプレッドシートでは「Googleキーワードプランナー」「キーワード候補調査ツール」「エイチレフス」「再検索キーワード」を活用して調査をしております。

このように、実際に検索されているキーワードを把握することで今この地域でどんなニーズがあるのか競合とどう差別化すべきかのヒントが得られます。
また、「地域名+診療科目」で上位表示を狙うなら、最低限以下のようなページは準備しておきましょう。
最低限必要なページ
ページ種別 | 内容のポイント | 目的 |
---|---|---|
トップページ | エリア・診療内容・クリニックの特徴を要約 | 第一印象/指名検索対策 |
診療案内ページ | 各診療科ごとに詳しく解説(例:皮膚科、内科など) | 専門性を明確化し選ばれやすく |
料金案内ページ | 保険診療・自費診療の費用を明確に | 不安を払拭しCV率向上 |
アクセス・医院紹介ページ | 駅からの行き方/内観写真/医師プロフィールなど | 安心感と信頼性の提供 |
よくある質問(FAQ) | 「初診に保険証は必要?」「男性でもOK?」など | 問い合わせ前の不安を解消 |
ブログ/コラム | 症状・治療に関するコラムで補足情報提供 | SEO評価・信頼性強化 |
実際には「とりあえずブログを更新している」「どのキーワードが良いか分からないまま書いている」というクリニックが非常に多いです。しかし、それでは検索されないコンテンツ”に時間とコストを使っているだけになってしまいます。
まずは、
検索されているか
今すぐ来院につながるか
競合がどう対策しているか
を見極めたうえで、戦略的にページを構成することが重要です。
「うちはどの診療科でSEOを狙うべき?」
「競合が強すぎて無理じゃない?」
そんな方は、一度無料相談をご活用ください。
実際の検索数・競合分析・現サイトの評価をもとに、どのキーワードを狙うべきか/どんなコンテンツが必要かを明確にご提案いたします。
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②重複をしないようにtdの調整
クリニックのホームページでよくあるのが、全ページに同じようなタイトルタグ(title)やメタディスクリプション(description)を使ってしまっているというケースです。
ほとんどのクリニックがこのケース陥っているので、必ず確認をしてください。

たとえば、
- トップページ
- 医師紹介ページ
- 内科診療案内ページ
- 皮膚科診療案内ページ
- アクセスページ
これらすべてのページに以下のような一律タイトルが設定されていると、Googleは「どのページが何の情報を扱っているのか」を正しく認識できず、SEO評価が下がる原因になります。
実際の具体例を以下の通り。
❌ 悪い例
ページ種別 | タイトルタグ | 問題点 |
---|---|---|
トップページ | 渋谷の内科・皮膚科なら〇〇クリニック | OK(トップとしては自然) |
内科ページ | 渋谷の内科・皮膚科なら〇〇クリニック | トップとほぼ同じで差別化されていない |
皮膚科ページ | 渋谷の皮膚科・内科なら〇〇クリニック | ワードを入れ替えただけで意味は同じ |
医療脱毛ページ | 医療脱毛なら〇〇クリニック | 地域名がなく検索対策として不十分 |
医師紹介ページ | 医師紹介|〇〇クリニック | OK(重複していないので問題なし) |
✅ 良いタイトルタグ例
ページ種別 | タイトルタグ | コメント |
---|---|---|
トップページ | 渋谷の〇〇クリニック|女性医師・渋谷駅から3分・土日診療 | 地域+特徴+院名で指名検索・第一印象を強化 |
内科ページ | 渋谷の内科|生活習慣病・風邪・健康診断に対応|〇〇クリニック | 診療内容を明確に列挙し、検索ニーズと一致 |
皮膚科ページ | 渋谷の皮膚科|ニキビ・湿疹・アトピー治療|〇〇クリニック | 症状名を含めることでより具体的な訴求が可能 |
医療脱毛ページ | 渋谷の医療脱毛|全身・顔・VIO対応|〇〇クリニック | 施術範囲を明記し、競合との差別化にも有効 |
医師紹介ページ | 医師紹介|診療方針と専門医の紹介|〇〇クリニック | 医師の信頼性を伝え、安心感を与える構成 |
このように、ページごとに「地域名+診療内容+患者が知りたいこと+強み」を盛り込むことで、検索エンジンにも患者にも分かりやすい構造になります。
SEOは
タイトル・ディスクリプション設計のコツ
項目 | ポイント |
---|---|
タイトルタグ | 32文字前後に収める 地域+診療内容+独自の訴求 |
メタディスクリプション | 80〜120文字程度 診療内容+特徴+予約導線など |
共通のNG | すべて同じ文言 院名だけ 曖昧なキャッチフレーズ |
ただ、地域によってはページ分割しすぎに注意が必要でしょう。
たとえば、検索数が少ない郊外エリアでは、「内科 高血圧」「内科 糖尿病」などで細かくページを分けすぎると逆に評価が分散されてしまうことがあります。その場合は、「内科ページ」に代表的な症状・治療内容を網羅的に記載し、1ページでカバーする戦略の方が効果的です。
タイトルタグやメタディスクリプションは「どうせ見られないから適当でいい」と思われがちですが、Googleにとっては“ページの目的を理解するための重要な情報です。
せっかく良いコンテンツを用意しても、タイトル設定で損をしているクリニックは本当に多いです。まずは自院サイトのタイトルがすべて同じになっていないか、今すぐ確認してみましょう。
③ユーザー目線のコンテンツを増やす
SEOで上位表示を目指すうえで、Googleが何より重視しているのが「ユーザーの検索意図に的確に応えるコンテンツ」であることです。
実際にGoogle公式でもこのように記載しております。
検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用:Google検索セントラル
つまり、検索してきた人が
「このクリニックは自分に合っているか?」
「本当に信頼できるか?」
といった疑問や不安にページ単位で答えているかどうかが、検索順位に大きく影響するのです。
ユーザー目線のコンテンツというのは以下の通り。
-1024x576.png)
- ユーザー目線に立った情報提供
- 信頼できる情報の提供
- 引用元に依存しないオリジナリティ
- 中身を充実させる
- 視覚的な見やすさ
こうしたユーザー目線のコンテンツは検索エンジンからの評価だけでなく、実際の患者からの信頼獲得にも直結します。
しかし現実には、「当院は渋谷駅から徒歩3分のクリニックです」といった一方的な説明で終わっているサイトも少なくありません。
それだけでは、
「私の症状でも対応してもらえるのか?」
「治療は痛い? 高額?」
「初診の流れは? 持ち物は?」
といった検索ユーザーの不安や疑問には応えられず、「なんとなく見たけど、ここでいいかは分からなかった」という状態になってしまいます。
④関連性のある被リンクを獲得する
SEOにおいて、被リンク(=外部サイトから自院のサイトへのリンク)は今でも検索順位を左右する非常に重要な評価要素です。
Googleは「信頼ある外部サイトからリンクされている=価値あるサイト」と判断し、検索順位を上げる材料のひとつとして活用しています。

ただ、被リンクを獲得する際は以下の注意点があります。
- 関連性を重視する
- 自然なリンクを心がける
- 多様な手法を組み合わせる
- ペナルティ回避に注意
Googleも明確に「ランキング操作を目的とした不自然なリンク」はペナルティの対象であると明言しています。
不自然なリンクとは、ページのランキングを操作することを意図して作成されたリンクです。これは検索エンジンのガイドライン違反に該当します。
引用:Google検索セントラル
では、実際にどうやって良質な被リンクを獲得するのか?
クリニックの場合、「役立つコンテンツを発信すれば自然とリンクが集まる」だけでは不十分です。特に都市部や競合の多いエリアでは意図的に紹介される設計を仕込む必要があります。
以下に、クリニックでも実行できる被リンク施策を難易度や即効性とあわせてまとめました。
クリニック向け:被リンク獲得アイデアと比較表
手法 | 内容・目的 | 難易度 | 即効性 | 注意点・ポイント |
---|---|---|---|---|
医療ポータルへの掲載 | EPARK・ドクターズファイル・メディカルドック等 | ★☆☆ | ★★☆ | 一部有料/写真や診療時間も重要に扱われる |
SNS活用 | InstagramやYouTubeからのプロフィールリンク | ★★☆ | ★★☆ | フォロワー数・継続性が影響/nofollowでも指名検索補強に有効 |
プレスリリース | 開業情報・新設備・キャンペーンなどをWebメディアに掲載 | ★★☆ | ★☆☆ | PR TIMESなどで掲載可能/エリアメディアを狙うと強い |
医療コラムの寄稿 | 地域情報サイト・健康系メディアに医師名義で寄稿し紹介リンクを得る | ★★★ | ★☆☆ | E-E-A-T強化に直結/信頼性が高まる |
症例解説・患者Q&Aページ | 独自コンテンツが他院・まとめサイト・個人ブログから引用されやすくなる | ★★☆ | ★☆☆ | 「引用される設計」(図・解説・明確な表現)が鍵 |
無料テンプレートの配布 | 健康チェックシート・問診票テンプレートなどを配布し紹介される | ★★★ | ★☆☆ | 他医療関係者・福祉施設などにシェアされる可能性あり |
他院との相互リンク | 提携クリニックや周辺医院と紹介しあう | ★★☆ | ★★☆ | 無理に数を増やすと逆効果/関係性ある範囲で自然に |
SEOの現場では「DR(Domain Rating)」という指標を使い、外部リンクの強さを数値で確認することが一般的です。
このDRスコアが高ければ高いほど検索上位に表示されやすくなります。たとえばAhrefsというツールを使えば、自院のサイトがどれだけ評価されているか(何点か)を調べることができます。

この指標が高くなればなるほど上位表示しやすく、お問い合わせに繋がるというわけです。
ということで早速、自社サイトのDRを計測してみましょう。DRの計測はAhrefsの有料プランが必要なのですがAhrefsは無料である程度活用できるので以下のサイトを開いてみましょう。

自社サイトのDRはいくつだったのでしょうか。
もしこの記事を見ているあなたが渋谷エリアで戦う場合は、DRの数値を最低でも20以上にしておく必要があります。というのも事業者サイトで一番低い数値が30だからです。
- 1位:25
- 2位:49
- 3位:49
- 4位:41
- 5位:48
- 6位:6
- 7位:49
- 8位:27
- 9位:21
平均DR:35
このように、上位表示されているクリニックのDRスコアを見ると平均は35前後。つまり、自院のDRが20未満であれば自然検索で上位に割って入るのはかなり厳しいといえます。
特に渋谷のような都市部では、被リンクの強化をしないままコンテンツだけで勝とうとするのは無謀に近い戦いになります。
DRスコア別:SEO施策の判断と優先戦略
DRスコア目安 | 状況の捉え方 | 優先すべき施策 |
---|---|---|
20未満 | まだ土俵に立てていない | – 地域ポータル(EPARK等)への掲載 – SNS活用 – プレスリリースなどで地道に被リンク獲得 |
30以上 | 上位表示を狙える 土台に乗った状態 | – 医療コラムの寄稿 – 自院発の統計・調査コンテンツ – 引用されやすいページ設計 |
50以上が 上位を独占 | 競合が非常に強い SEO単独では不利 | – SEOは補完とし、MEO・広告・LP改善に戦略をシフトする |
SEOをやる・やらないは、感覚ではなくデータに基づいた戦略判断が大切です。
とくに渋谷・新宿・池袋など都市部のクリニックでは、とりあえずSEOをやるではなく、「どうやって勝つか」「どこに予算を配分するか」の視点が求められます。
⑤上位表示をするまで改善をし続ける
SEOは「一度対策すれば終わり」ではありません。狙ったキーワードで上位表示されるまで改善し続けることが、成果につながる最大のポイントです。
多くの方が検索順位が上がらないとすぐに記事内容を修正しようとしますが、
実はコンテンツよりも先に見直すべきものがあります。
SEO対策の優先順位
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まず最初にチェックすべきは「テクニカルSEO」です。いくら丁寧にページを作っても、Googleがそのページを正しく評価できなければ意味がありません。
まずは、以下のような基本的な内部構造の問題がないかを必ずチェックしましょう。
- noindex設定になっていないか(=Googleに表示しない設定になっていないか)
- インデックス未登録やクロールエラーが起きていないか
- タイトルタグ・ディスクリプション・H1見出しが適切に設定されているか
その次に
コンテンツ
↓
被リンクの数・質
という順番で疑ってきます。
SEOで成果を出しているクリニックは、共通してこのサイクルを繰り返しています。
- 順位を確認する
- 問題の原因を見極める(内部構造/コンテンツ/被リンク)
- 優先順位をつけて改善する
- 数週間〜数ヶ月後に再度検証する
このPDCAサイクルを回さずに、「一回リライトしたのに上がらなかった…」で止めてしまうと、永遠に検索結果の下位から抜け出すことはできません。
「何を直せばいいか分からない」
「そもそも正しく設定できているか不安」
という方は、まずは初回無料のSEO診断をご利用ください。
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クリニックのSEOに関するよくある質問
- SEOの効果が出るまでどれくらいかかりますか?
-
早くて3ヶ月、平均で6ヶ月ほどです。競合が多いエリアでは、1年かかることもあります。SEOは長期育成型の集患施策と考えてください。
- スタッフが少ないのですが、SEOは自分たちでできますか?
-
一部は可能ですが、限界があります。
キーワード設計や記事作成はできますが、分析・改善・被リンク戦略はプロのサポートが有効です。 - MEOとSEO、どちらを優先すべきですか?
-
まずはMEOを優先し、SEOは並行で育てましょう。
MEO(Googleマップ)は即効性が高く、SEOは中長期で効いてきます。 - 開業前ですが、SEOはいつから始めるべきですか?
-
開業の3ヶ月前が理想です。
Googleはサイト運用歴も評価対象なので、早いほど有利です。 - SEOを始める判断基準はありますか?
-
- 「地域名+診療科目」の検索数が一定以上ある
- 競合と比べてサイト情報量に差がない
- MEOと連動したページ構成になっている
【まとめ】クリニックのSEO対策で成功するために
クリニックのSEOは、広告に頼らず患者に見つけてもらうための資産です。
ただし、なんとなく始めるのではなく、
- エリアの検索数や競合を調べて「やる価値があるか」を見極める
- テクニカルSEO→コンテンツ→被リンクの順に対策を進める
- 上位表示されるまで改善を繰り返す
この3ステップが成功の鍵です。
SEOは即効性はありませんが続けるほど効果が積み上がる施策です。迷う方は、まずは無料診断で自院の状況を確認してみてください。
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