学習塾・予備校でやるべき集客方法7選!立地・予算・リソース別にシミュレーションしてみた

学習塾・予備校でやるべき集客方法7選!立地・予算・リソース別にシミュレーションしてみた

「生徒がなかなか集まらない…」そんな悩みを抱えていませんか?

学習塾・予備校の集客は、立地や予算、スタッフのリソースによって最適な方法が変わります。ただチラシを配るだけ、SNSを投稿するだけでは、思うような結果が出ないことも。

この記事では、学習塾・予備校におすすめの集客方法を7つ厳選し、状況別にわかりやすくシミュレーション形式で解説します。
「今のうちにできること」
「伸びている塾がやっていること」

が分かります。

まずは、あなたの塾に合った集客戦略を見つけるところから始めましょう。

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目次

学習塾・予備校の集客方法一覧

学習塾・予備校の集客には、大きく分けて「オフライン」と「オンライン」の2つの手法があります。どちらか一方に偏るのではなく、塾の立地・ターゲット・リソースに応じてバランスよく組み合わせることが大切です。

以下に、代表的な集客手段を図解で整理してみました。

学習塾・予備校の集客方法一覧

とはいえ、「じゃあ、結局何から始めたらいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで次の章では数ある集客方法の中でも、特に効果が高く実践しやすい7つの方法を厳選してご紹介します。

学習塾・予備校の集客方法7選!

前章でご紹介したように、「何を優先的に取り組めばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

ここでは数ある手法の中から実際に成果が出やすく、今日からでも始められる集客方法を7つ厳選しました。

集客のポジショニングマップ

それでは、一つひとつ具体的に見ていきましょう。

集客①:Googleマップ対策(MEO)

「家の近くで良い塾ないかな」
「中学生 塾 ○○駅」

保護者が塾を探すとき、Googleマップで検索するのはもはや当たり前の時代です。

このとき、マップ上で上位に表示されるかどうかで集客数は大きく変わります。これがいわゆるMEO(Map Engine Optimization)対策です。

MEO対策とは

なぜGoogleマップ対策が重要なのか?

  • 塾探しは「近さ」が大きな決め手になる
  • 口コミや写真が「安心感」の材料になる
  • 「今すぐ行きたい・話を聞きたい」顕在層にアプローチできる

つまり、広告費をかけずに自然流入を増やせる手段として非常に有効です。

実際、約44%の保護者が「最初にマップサービスで塾を探す」と回答しており、比較検討の段階では45%、入塾前には65%がマップを確認しているという調査結果もあります。

引用:PR TIMES|塾選びの実態調査

さらに注目すべきは、「口コミを重視する」と答えた保護者が88%にものぼるという点です。

教室の雰囲気や講師の人柄、成績の変化など、リアルな声が掲載されているかどうかは、保護者にとって塾選びの大きな判断材料になります。

実際にやることとしては以下の通り。

MEO対策でやること
  • Googleビジネスプロフィールの登録・管理
  • 写真の掲載(外観・内観・スタッフ・施術風景)
  • サービス説明の充実
  • 口コミの収集と返信
  • 定期的な更新・投稿

この中でも特に重要なのが良質な口コミを獲得することです。

実際に弊社が支援している事業者ではMEO対策をほぼしていない状況でしたが、口コミ対策を中心に行ったところ以下のように改善することが出来ました。

■施策前の状態
インタラクション:95
Webサイトへのクリック:52

■施策結果
インタラクション:216
Webサイトへのクリック:128

口コミ対策に注力したことで、Googleマップ経由の反応数(インタラクション)が2倍以上に増加し、ホームページへの流入も2.5倍以上に改善されました。

MEO対策で「見つけてもらう」だけでなく、「選ばれ、問い合わせにつながる導線」まで整えておきたい方は、店舗特化のコンサルティングをぜひご活用ください。

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集客②:meta広告(SNS広告)

「近所に新しい塾ができたらしいよ」
「この広告、ちょっと気になる」

そういった気づきを生むのが、InstagramやFacebookなどのmeta広告(SNS広告)です。

特にMeta社(旧Facebook社)の広告は地域・年齢・興味関心などを細かく設定できるため、学習塾・予備校にとって非常に相性の良い広告手段です。

meta広告

たとえば「中学生の子どもを持つ保護者(30〜50代女性)」に絞って、○○駅周辺のユーザーにだけ広告を配信する。そんなターゲティングができるのがMeta広告の強みです。

さらに、広告をクリックした後にどこへ誘導するかも重要な設計ポイントです。

  • 無料体験のLP(ランディングページ)
  • LINE登録ページ
  • Googleビジネスプロフィール(マップ)への導線
  • キャンペーン告知のInstagram投稿

そしてもうひとつ、Meta広告で成果を左右するのがクリエイティブ(画像や動画、文章)の内容です。

クリエイティブの出来を左右するのはデザイン力ではありません。最初のリサーチ段階で、勝負の8割が決まっています。弊社がMeta広告を配信する前にもっとも重視しているのは、この「保護者の本音を徹底的にリサーチすること」です。

よく活用するのは以下の通り。

リサーチ手法内容・目的
ヤフー知恵袋保護者のリアルな悩みや不安を収集
X(旧Twitter)日常のつぶやきから“本音”を把握
YouTube保護者の声・面談の様子から感情の動きを観察
面談動画(リアル)生の声や表情から「決め手」や「不安」を抽出
飲みの場の会話オンラインに出ない本音や迷いをキャッチ

こうして集めた本音ベースの情報をもとに、「どんな言葉なら刺さるか」「どんな写真なら共感されるか」を設計し、クリエイティブに落とし込んでいきます。

そうしたリサーチを参考にして広告を出稿するのですが、Meta広告で忘れてはいけないのは改善スピードです。

以下の画像をご覧ください。

広告運用のPDCA

このような改善を短期間を行うことで成果が出すことが出来るのです。

出して終わりではなく、「どの広告がクリックされているか」「どの年齢層の反応がいいか」「どこで離脱しているか」など、データをもとに仮説を立てて、次の打ち手を即座に試せるのがMeta広告最大の強みです。

Meta広告は、予算が限られた塾経営でも小さく始めて、大きく伸ばせる集客手段です。しっかり設計して運用すれば、地域での認知拡大や問い合わせ数の増加につながっていきます。

集客③:リスティング広告

リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを入力したときに、検索結果の上部に表示される広告のことです。

たとえば
「○○市 塾 中学生」
「高校受験 個別指導」

などと検索したとき、ページの一番上に表示される“広告”と書かれたリンクがそれにあたります。

リスティング広告とは

学習塾・予備校のリスティング広告で大事なことは以下の通り。

学習塾・予備校のリスティング広告で大事なこと
  • キーワードは「地域+目的」に絞る
  • 広告文で「強み」と「行動」を明確に伝える
  • クリック後の導線を整える(LPやLINE誘導)
  • 除外キーワードを設定してムダなクリックを防ぐ
  • 週1回の効果チェックと改善を習慣化する

リスティング広告は、費用対効果が見えやすく意欲の高い見込み客にリーチできる手段です。

ただ、リスティング広告は検索数次第で向き不向きがかなり変わってきます。

もし以下のエリアの場合はあなたならリスティング広告を出稿しますか?月間検索数やクリック単価を参考に考えてみてください。

スクロールできます
キーワード月間検索数クリック単価(低めの目安)クリック単価(高めの目安)
成増 塾1,600件146円690円
吉祥寺 塾720件245円1,317円
戸越銀座 塾170件464円2,189円
人形町 塾90件361円1,905円
東高円寺 塾20件617円2,711円

月間検索数1,600件の「成増 塾」に対して、1クリックあたり平均690円でリスティング広告を運用した場合、月5.5万円の広告費で月8件の見込み客獲得(1CVあたり約6,900円)が見込める計算です。

  • クリック率(CTR):5%
  • 想定クリック数:1,600 × 5% = 80クリック
  • 広告費:80 × 690円 = 55,200円
  • コンバージョン率(CVR):10%(無料体験予約・LINE登録など)
  • CV数:約8件

一方で、「東高円寺 塾」のように月間検索数が20件しかないエリアでは、リスティング広告単体での成果はほとんど見込めません。

  • 想定クリック数:20 × 5% = 1クリック
  • 広告費:1 × 617円 = 617円
  • CV:0〜1件(不安定)

結論、人形町と東高円寺は月間検索数が少なすぎるのでリスティング広告を出稿してもあまり効果がないでしょう。

このように検索数次第で効果がかなり変わるので、あなたが出店しているエリアの検索数や広告費は必ず調査しておいてください。

集客④:ホームページ+SEO対策

ホームページ+SEO対策は、検索エンジンで塾を探している人に自塾のホームページを見つけてもらいやすくし、そこから問い合わせや体験予約につなげるための施策です。

ホームページは塾の「強み」や「通うメリット」を伝えるための重要なツールであり、広告とは違い、検索されるたびに無料でアクセスを集められる集客の資産になります。

SEO対策とは

学習塾・予備校のSEO対策で大事なことは以下の通り。

学習塾・予備校のSEO対策で大事なこと
  • キーワードは「地域+目的」に絞る
  • 広告文で「強み」と「行動」を明確に伝える
  • クリック後の導線を整える(LPやLINE誘導)
  • 除外キーワードを設定してムダなクリックを防ぐ
  • 週1回の効果チェックと改善を習慣化する

SNS広告やGoogle広告は即効性がありますが、ホームページとSEOは長期的に安定した集客につながる資産となる施策です。

特に開校初期や認知度が低い塾ほど、まずは「検索で見つかる」「信頼感が伝わる」ホームページをしっかり整えることが、集客の土台になります。

今あるHPが放置状態になっている方は、ぜひこの機会に見直してみてください。

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集客⑤:SNS運用

SNS運用とは、これらのプラットフォームで日々の情報発信を行い塾の存在を認知してもらいながら、親しみ・信頼感・安心感を育てていく取り組みのことです。

すぐに成果が出る広告とは違い、SNSは「ファン」を増やしながら徐々に見込み客を育てていく“育成型”の集客チャネルです

SNS運用で発信すべき内容
  • 教室の雰囲気や日常風景
  • 生徒の成績アップ事例・合格実績
  • イベント・無料体験・キャンペーン情報
  • 講師の紹介や想い

とはいってもSNS運用は、学習塾・予備校の集客手段としては優先順位が高いとは言えません。

なぜなら、塾を探している保護者は今すぐ比較・検討・申し込みをしたい層が多く、SNS上でたまたま見かけたからと言って申し込む人はほぼいないからです。実際の問い合わせや体験申し込みの多くは、Google検索・Googleマップ・紹介経由です。

SNSをやるなら以下のような運用をすべきでしょう。

  • 集客の主戦力にしない
  • 毎日投稿は不要。週1〜2回、手を抜かず続ける
  • 塾長や講師のキャラクターが伝わる内容が強い
  • フォロワー数は気にしなくてOK。

SNSは今すぐ客ではなくそのうち客との関係構築の場です。
その前提を理解しておけば、「なかなか反応がない=やる意味がない」と焦ることもありません。

集客⑥:ポータルサイトに登録する

「○○市 塾 おすすめ」
「中学生 塾 比較」

といった検索で上位に出てくるのが、塾ナビや塾選びナビなどのポータルサイトです。多くの保護者は、まずこうしたサイトで塾の一覧や口コミを見て比較検討しています。

そのため、検索結果で上位に表示されるポータルサイトに登録しておくことは、意外と見落とされがちな集客チャネルのひとつです。

ポータルサイト活用のメリット
  • 検索上位に乗っているため露出が確保されやすい
  • 地域や学年・目的などで比較される中に自塾が並ぶ
  • 口コミを通じて安心感を伝えられる

ただし、月額数万円かかる有料プランのポータルサイトには注意が必要です。

というのも、費用をかけて掲載しても「競合と並んで比較される」という構造上、料金や立地、実績で分かりやすい強みがなければ埋もれてしまうからです。また複数の競合が同じエリアで上位表示されている場合は、費用対効果が合わないリスクも高くなります。

そのため、ポータルサイトを活用する際は以下のようなスタンスがおすすめです。

  • まずは無料掲載から始める
  • 有料プランを使う場合は、成果報酬型 or 短期間のテスト運用で効果を検証する
  • 他塾と比較されたときに埋もれないよう、差別化ポイントを明確にする

ポータルサイトは、あくまで補助的な流入口のひとつと考えるべき。

MEO(Googleマップ)やリスティング広告などと組み合わせて、複数の集客チャネルをバランスよく活用することが、結果として安定した集客につながります。

集客⑦:チラシ・ポスティング

「今朝ポストに入ってた塾のチラシ、ちょっと見てみようか」
──そんな日常のなかで自然と届くのが、チラシやポスティングです。

SNSや検索広告とは異なり、ネットを使っていない層にも確実に届けられるのが最大の強み。
特に、中学生の保護者層はまだまだ紙媒体への信頼が根強く、「目に見える形で届く情報」に安心感を持つ人も多いのが実情です。

チラシ・ポスティングの活用ポイント
  • 配布は「徒歩圏+学区」内に絞ると効果的
  • 写真・実績・想いで信頼と親近感を伝える
  • 無料体験や資料請求など行動導線を明確に
  • LINE・QRコードでオンラインに誘導する

派手な成果は出にくいものの地域密着型の塾にとってチラシはまだまだ有効な集客手段です。特にWebに偏りすぎず、オンラインとオフラインの接点をうまく設計できるかどうかが、結果に直結します。

手間はかかりますが、そのぶん「しっかり読んでくれる人」に届くメディアとして、戦略的に活用しましょう。

学習塾・予備校であなたに合った集客方法は?

ここまで学習塾・予備校の集客方法について簡単に紹介をしてきましたが、条件によって最適な集客方法がかなり異なってきます。

なので、よくある条件を3つご紹介します。

①エリアによって最適な集客方法は変わる

学習塾・予備校の集客においてどの手法が一番いいのかという判断は、エリアの月間検索数で判断することが出来ます。

というのも、検索数を見れば顕在層がどのくらいいるかを把握することで集客方法を絞ることが出来るからです。

以下の2つのエリアで判断してみましょう。

  • 成増 塾:月間検索数1,600件
  • 人形町 塾:月間検索数90件

上記の場合以下のような優先度となります。

成増と東高円寺の比較表

集客手法成増の優先度東高円寺の優先度
Googleマップ対策
Meta広告
リスティング広告中〜高
SEO対策
SNS運用
ポータルサイト登録
チラシ・ポスティング

この比較からわかる通り月間検索数が多いエリアでは検索型の集客手法が有利であり、逆に検索数が少ないエリアでは非検索型(プッシュ型)の手法に重きを置くべきです。

ポイントはどの媒体を使うかではなく、「そのエリアに、どんな顧客がいて、どこで情報接触しているか?」を起点に判断することです。

月間検索数を調べるツールは以下の通り。

実際に「キーワード候補調査ツール」と「再検索キーワード調査ツール」で検索してみてください。

キーワード候補調査ツール
再検索キーワード調査ツール

あなたのエリアの月間検索数どのくらいだったでしょうか?以下の表を参考にやるべき集客方法を参考にしてみてください。

月間検索数の目安集客の主軸にすべき施策補足
1,000件以上MEO / リスティング広告 / SEO対策顕在層が多いためWeb集客が強い
100〜999件MEO / SNS広告 / チラシ・紹介Webとオフラインの併用が効果的
100件未満チラシ / 紹介 / SNS広告 / LINE誘導プッシュ型・信頼構築が重要

このように検索数を軸に戦略を設計すれば、「とりあえず全部やる」「なんとなく始めてみる」という無駄を減らすことができます。

「うちは何をやるべきか分からない…」
そんなときこそ、まず検索数を調べるところから始めてみてください。
そこから、あなたの塾に本当に合った集客戦略が見えてきます。

エリアの検索数が分からない。どの集客方法から実施したほうがいいのか分からないという方は、お気軽にご相談ください。

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②予算によって集客方法が変わる

集客のポジショニングマップ

学習塾・予備校の集客では、エリア特性に加えて「使える予算」も戦略を分ける重要な判断軸です。

同じエリアであっても、

  • 広告費に月5万円かけられる塾
  • ほぼゼロでやりくりする塾

では、当然ながら取りうる手段も優先順位も異なります。

予算ごとに施策を書いてみたので、ご覧ください。

スクロールできます
月間予算おすすめ施策目的・特性
月5万円MEO対策
チラシ・ポスティング
最低限のSEO対策
SNS運用(自社)
費用を抑えてCVR改善・口コミ増加を狙う
月10万円上記 +
Meta広告(低単価エリア)
ホームページSEO
指名検索や潜在層向けの導線を増やし集客幅を広げる
月15万円上記 +
リスティング広告(中〜高検索エリア)
SNS広告強化
短期CV+中長期ブランディングを両立して売上最大化
※あくまでも一例です。

このように、施策ごとに必要な広告費や工数は異なります。

予算が限られているうちは、「費用対効果が高い・手間がかからない」ことを重視してMEOやチラシ・ポスティングなどから始めるのが堅実です。

逆に、ある程度予算に余裕がある場合は短期CVを狙う広告施策と、中長期で効くSEO施策を並行して進めることで集客基盤を強化できます。

③リソースに応じた施策選びが必要

学習塾・予備校の集客では、エリアや予算だけでなく、「リソース(時間・人手)」も重要な判断材料になります。

たとえば、あなたが塾長ひとりで運営している個人塾かスタッフを複数抱える中規模塾かによって、実行できる施策の幅は大きく変わります。

リソースに応じた施策選びで大事なことは以下の通り。

リソースに応じた施策選びで大事なこと
  • やりきれる施策を選ぶことが最優先
  • 少数の導線でも磨き切る方が成果が出る
  • 迷ったときは自分でできる範囲で、すぐ始められるものから

上記を参考に以下の表をご覧ください。

リソース状況向いている施策例理由・特性
1人運営
時間がない
・MEO対策
・ポータル掲載
・チラシ配布
手間が少なく成果が見えやすい
少人数体制
兼務が多い
・Meta広告
・LINE誘導
・週1SNS運用
自動化しやすく運用がシンプル
専任スタッフあり・SEO対策
・SNSブランディング
・広告ABテスト
複数施策を並行で磨き込める

ここで大切になるのが選択と集中という視点です。

リソースが限られている状況で「とりあえず全部やる」はもっとも非効率です。どれも中途半端になり、結果的にどの施策も成果が出ないという状態に陥ってしまいます。

やることを選び集中する。それが、限られた時間と予算でも結果を出すための本質的な戦い方です。

TENPOでは、限られた予算・人手・エリア条件の中でも、成果につながる集客戦略の設計をサポートしています。

「うちの場合は何をやるべき?」とお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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学習塾・予備校の集客方法をシミュレーションしてみた

ここからは、これまで解説してきた「エリア」「予算」「リソース」の視点をもとに、
実際にどんな集客戦略が考えられるのかを具体的にシミュレーションしてみます。

あなたの状況に近いパターンをぜひ参考にしてみてください。

その①:吉祥寺駅周辺・学校が多いが人手不足・予算は月8万円

前提条件
  • 吉祥寺駅から徒歩2分
  • 駅周辺に中学・高校が複数あり
  • 月間検索数:約720件(※Google調べ)
  • 予算は月8万円
  • 運営は1人〜少人数体制で、人手に限りがある

このような状況では、検索ニーズはある程度見込めるものの施策に割けるリソース(時間・人手)が限られているため、
「手間をかけずに成果を出せる導線」を優先的に整えることが重要です。

以下の表をご覧ください。

集客施策優先度コメント
Googleマップ対策無料で始められ、地元ユーザーからの検索に強い。
口コミ戦略がカギ。
リスティング広告検索ボリュームはあるが競合多く単価高め。
LPや広告文の差別化が必須。
Meta広告地域・属性を絞ってLINE誘導。
人手不足でも運用しやすい自動化設計向き。
SEO対策LPやSEO整備は広告との併用で効果。
指名検索対応にも必須の基盤。
ポータルサイトに登録比較検討層向けに掲載。
最初に終わらせておく。
SNS運用工数が重く継続が難しい。
やるなら週1回、塾長の人柄訴求に絞って発信。
チラシ・ポスティング駅周辺では反応率が低く、
費用対効果が合いにくい。

あくまでも弊社の見解ですが、吉祥寺エリアならこのような優先度となります。

まずやるべきなのはMEO対策(Googleマップからの集客)。地元の保護者が「塾 吉祥寺」などで検索するケースも多いため、Googleマップ上で上位表示されているかどうかで集客数は大きく変わります。

やるべきことは以下の通り。

  • 基本情報と写真をしっかり登録
  • 口コミを集めて返信する
  • 投稿で教室の雰囲気を発信する

その次にホームページを持っているのならポータルサイトの掲載をします。

塾ナビなどのポータルサイトが検索上位を占めています。こうしたポータルに自塾を載せておくだけでも、一定数の閲覧や比較検討の機会を得ることが出来ますし工数も少ないので最初にやっておきましょう。

この時に大事なのがなるべくお金がかからないサイトに掲載をすること。まずは無料掲載が可能なポータルサイトを優先しましょう。

調べ方はいたってシンプル。GeminiのDeep Researchを活用しましょう。

Geminiのディープリサーチ
引用:Gemini

上画像のように「Deep Research」は必ずONにしておきましょう。

指示文は以下の通り。

吉祥寺で学習塾・予備校の経営をしております。
大学受験を目指している高校生がターゲットです。
掲載出来るメディアを探してみてください。
なるべく費用が掛からないところがいいです。

Geminiのディープリサーチ

※リサーチには5~10分ほど時間がかかります。

実際に出力してもらった内容がこちらです。
▶︎吉祥寺の塾を掲載出来るサイト一覧
※簡易調査なので正確性がない場合がございます。

上記の一覧に掲載依頼をしておきましょう。おそらく集中して行えば2時間ほどで終えます。

普通にGoogle検索をして掲載してもらうやり方もあるのですが抜け漏れもありますので、なるべくDeep Researchを活用することをおすすめします。

その次にMeta広告(Instagram/Facebook広告)かチラシ・ポスティングでしょうか。

チラシ・ポスティングはすでに実施されている方が多いかと思いますので、今回はすでに実施済みということにします。つまりMeta広告の配信です。

学習塾・予備校のWeb広告と言ったら「リスティング広告」か「Meta広告」のどちらかですが、吉祥寺のように月間検索数はあるが競合も多いエリアでは、リスティング広告のクリック単価が高くなりやすいため予算に限りがある塾には不向きな場合があります。

Meta広告は、地域・年齢・子どもを持つ親などを指定して配信できるため、8万円の月予算でも運用しやすく成果につながりやすいのが特徴です。

LINE公式アカウントと連携して、問い合わせや説明会案内を自動化できれば工数も最小限に抑えられます。

その②:笹塚駅周辺・学校少なめ×人手あり×低予算(月3万)

前提条件
  • 笹塚駅から徒歩5分
  • 駅周辺に中学・高校が複数あり
  • 月間検索数:約20件(「笹塚 塾」/Google調べ)
  • 月の広告予算:3万円
  • 運営体制:1人〜少人数で、人手にはある程度余裕がある

このような状況では、検索経由の新規獲得数には限界があるため、「今すぐ客」を取りに行くよりも地域での認知をじっくり広げていく集客導線を意識する必要があります。

以下の表をご覧ください。

集客施策優先度コメント
Googleマップ対策
無料で始められるが、
検索数が少ないため即効性は薄め。
リスティング広告
検索数が少なくクリック単価も割高
費用対効果が悪い。
Meta広告
地域・属性を絞って認知拡大。
少額予算でも始めやすい。
SEO対策
検索流入は期待できないが、
SNS広告の受け皿として最低限必要。
ポータルサイトに登録
工数は少ないが閲覧数も限定的。
掲載は済ませておく。
SNS運用
人手に余裕があればコスパ最強。
人柄訴求・紹介導線に活かせる。
チラシ・ポスティング
地域密着・予算少なめなら選択肢。
反応検証しながら調整を。

あくまで弊社の見解ですが、笹塚エリアのようなローカル商圏では広告よりも信頼と接点をつくる施策が中心になります。

まず取り組みたいのは、検索流入が少ないとはいえ、Googleマップ対策(MEO)と無料ポータルサイトへの掲載は最低限やっておくべき施策です。特に口コミが貯まり始めると後々の紹介率やLINE登録率にも効いてきます。

次に、Meta広告+SNS運用のセットです。

Meta広告では「笹塚在住・30〜50代・子育て中」といった層に向けて配信でき、1日500円〜でも反応を見ながら調整が可能です。並行して、InstagramやX(旧Twitter)などで塾長の人柄や授業の雰囲気、日々の様子を週1ペースで発信していきましょう。

人手に余裕があるからこそ「指名検索ではなく、信頼で選ばれる塾」の土台をSNSでつくることができます。

まとめ

学習塾・予備校の集客で成果を出すにはなんとなくやるのではなく、「今の自分たちに合ったことから着手する」のが何より重要です。

まずは今回紹介した7つの集客手段のうち、「今すぐ着手できるもの」「コストがかからず効果が見込めるもの」から実行してみましょう。

弊社では初回無料相談が可能ですので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

\ 店舗特化のコンサルティング /

この記事を書いた人

当サイトをご覧いただきありがとうございます。私はこれまで店舗型ビジネス様のSEO支援に注力し、多くのお客様から成果をいただいてきました。
現在はSEOに加え、MEOや広告も視野に入れつつ、独自の商圏分析ツールで「集客の見える化」を進めています。これからも店舗経営者様の真のパートナーとして、数字とデータを活用した確かなサポートをお約束します。

株式会社TENPO 代表取締役 𠮷野 蓮

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